C大阪vs札幌の見どころ:注目はフェルナンデスと田中駿汰。古巣に“いま”を見せつける

Jleague刑事 2024/05/03 00:25

注目はフェルナンデスと田中駿汰。古巣に“いま”を見せつける

ゴールデンウィーク真っただ中の明治安田J1第11節。ヨドコウ桜スタジアムでは、5勝4分1敗で首位につけるC大阪と、1勝4分5敗で最下位の札幌が対戦する。成績だけを見れば対照的な両者だが、札幌も今季初勝利を飾った第7節・G大阪戦以降、JリーグYBCルヴァンカップを含めて公式戦5戦負けなしと、復調傾向にある。順位の差を額面どおりに受け取ることはできない、激しい一戦になるだろう。


C大阪は前々節・名古屋戦で開幕からの無敗が『8』でストップ。ホームに横浜FMを迎えた前節は仕切り直しの一戦となった中、二度リードを許す難しい展開を、いずれもレオ セアラのゴールで追いつき、勝点1を獲得した。押し込んだ終盤はいつ決勝点が生まれてもおかしくない状況まで持ち込んだだけに、勝ち切りたい思いも残ったが、「昨年の私たちであれば、先制されたゲームを追いつくことがなかなかできなかった中で、難しい流れから二度追いついたことは非常に大きな成長を感じています」と小菊 昭雄監督も振り返ったように、この勝点1の価値は決して小さくない。他の上位陣も軒並み足踏みをしたことで、1試合で首位再浮上も果たした。自身の連続得点記録を更新する5戦連発を果たしたレオ セアラも、「この勝点1はリーグの最後の結果にも結びつくと思っています」と、前向きな勝点1であることを強調した。


ただし、ホーム連戦となる今節は、是が非でも勝点3を取って首位を堅持したい一戦となる。中でも今節に向けた思いを強く持っているのが、古巣戦となるルーカス フェルナンデスと田中 駿汰。両者とも昨季まで札幌の中心選手として活躍。今季C大阪に加入し、前者はここまで主に[4-3-3]の右ウイングでプレーして3アシストと結果を残している。「ブラジル時代にずっとプレーしていたポジションなので、やりやすさはあります」と話すように、札幌時代のウイングバックから1つ上げたポジションで、自身の突破力を遺憾なく発揮している。後者はここまで全10試合に出場し、そのうち9試合がフル出場と、こちらも躍進に欠かせぬ選手として活躍。ルーカス フェルナンデスと同様、田中も札幌時代のポジションとは異なる位置(アンカー)でプレーしている。攻撃でのつなぎ、守備でのスペース管理と、攻守にわたって貢献度は高い。両者とも現在の力を惜しみなく発揮し、古巣撃破に導きたい。


対する札幌は、前節・湘南戦では54分までに3点をリードする理想的な展開に持ち込みながらも、そこから3失点を喫し、痛恨のドロー。特に3失点目は90+3分と終了間際であり、悔やんでも悔やみ切れない結果に終わった。「終盤に選手たちが疲れてきた中で集中力が欠ける、リアクションが遅れることがあり、それが失点につながり、相手に主導権を握られる展開になったと思う。ケガ人、ケガ明けの選手が多くいる中で、90分を通してインテンシティーの高い戦いを続けるのは難しい状況だった」と後半の戦いを分析したペトロヴィッチ監督だが、今節は試合の運び方、交代で入る選手の役割も重要になるだろう。首位相手のアウェイゲームだが、降格圏を脱するための勝点3を全員で目指す。

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