鹿島3-3東京V 明治安田J1リーグ 第13節

Jリーグデータ 2024/05/13 02:15

2008年以来となる対戦が県立カシマサッカースタジアムで行われた。3連勝で3位に浮上した鹿島は、前節・柏戦と同じメンバーが先発に選ばれた。ベンチも、U-23日本代表の山田 大樹が復帰したほかは同じ顔ぶれが並んだ。対する東京Vは、前節・磐田戦から先発を5人変更。鹿島から期限付き移籍で加入している染野 唯月と林 尚輝は契約上試合に出場できないこともあり、山見 大登、綱島 悠斗、山田 楓喜、山田 裕翔、宮原 和也が先発した。


試合は早々に動く。鹿島が得た最初のCKで東京Vの木村 勇大が右肘を出してしまい、ハンドの判定。これで得たPKを鈴木 優磨が落ち着いてゴール左に流し込み、開始5分で鹿島が先制点を奪った。


次の得点も鹿島。8分、右サイドから師岡 柊生が送ったスルーパスに名古 新太郎が抜け出し、ペナルティーエリア右まで進入すると、左足で放ったシュートがゴールネットを揺らす。4試合連続で複数得点を奪っていた鹿島が、この試合でも早々に2点目を奪った。


ただ、ここから試合は落ち着いていく。東京Vはパスをつないでゴールに迫りたいがなかなか差し込めず、長いボールが多くなる。鹿島は鹿島で、長いボールははじくものの、奪ったボールを効果的に前へ運べない。どちらも思ったプレーができないまま時計の針が進んでいった。


前半を終え、ビルドアップを安定させたい東京Vは、ハーフタイムで山田 裕翔に代えて谷口 栄斗を投入する。鹿島も仲間 隼斗に代えてチャヴリッチをピッチに送った。そうして始まった後半は、50分に師岡の粘りから得た右CKで植田 直通が強烈なヘディングシュートを決め、鹿島がリードを3点に広げることに成功した。


しかし、ここからまた試合が動いていく。60分に東京Vが齋藤 功佑とチアゴ アウベスを投入し、鹿島も63分に須貝 英大と藤井 智也を右サイドに入れると、東京Vが鹿島の右サイドから攻撃を仕掛けていく。


69分、そのサイドからチアゴ アウベスが仕掛けていくと、ペナルティーエリア手前中央までつないだボールを齋藤がゴール右に流し込み、1点を返す。81分にも同サイドから深い位置まで進入すると、途中出場の翁長 聖のクロスを木村が押し込み、1点差に。


そして90+3分、同サイドからの攻撃で得たFKをゴール前に送ると、谷口の折り返しから最後は見木 友哉が押し込み、東京Vが土壇場で追いつくしぶとさを見せた。カシマに多く集まったサポーターを「失望のどん底に落とすわけにはいかなかった」と、選手を鼓舞し続けた東京V・城福 浩監督。一方、連戦を考慮して早めに選手を交代させた鹿島・ランコ ポポヴィッチ監督は「私の責任」と述べ、両チームの交代が明暗を分ける試合展開となった。


これで東京Vは10試合連続負けなしとなった。

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