新潟が道を開くために。取り返すではなく、先取りを(新潟vs横浜 J1)
やまと数学者 2024/05/13 08:28
新潟は前節・浦和戦から、横浜FMはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦・アルアイン戦から、ともに中3日で今節を迎える。
昨季の対戦は、新潟から見て1勝1分。ホームで戦った明治安田J1第13節は2-1で勝利。アウェイでの第33節は守護神・小島 亨介がビッグセーブを連発し、0-0と引き分けている。
新潟は今季、13試合を終えて勝点13で16位。ここ4試合は勝利がなく、先制を許す苦しいゲーム展開が続いている。第11節・広島戦では0-1から1点を返して引き分けたが、前々節・神戸戦、浦和戦は複数点差をつけられ、それぞれ2点を返したが追いつくことはできなかった。チームとして先制点を取ることをテーマに掲げて取り組んでいるものの、なかなか結果が出ない。劣勢から2点を取り返す力は見せているだけに、それを最初から出していくことができれば道は開ける。
直近で敗れた3試合のうち2試合は3失点、前節は4失点と複数失点が続いていることも改善すべきポイントだ。「守ることは大事ですが、攻撃性のある中でどう良い方向に向けるかが考えのスタート。全員でブロックを引くことは、ゲームのスタートからするべきではない」と松橋 力蔵監督。平均ボール保持率57.3%、1試合平均パス数610.9回は、いずれもリーグトップの数字。これを結果に結びつけるためにも、カウンター対策など守備を整備したい。約1カ月ぶりにケガから復帰したトーマス デンは「自分たちのミスが重なって失点している。自分たちの中の敵を倒すことで解決できる」と守備の立て直しを図るつもりだ。
メンバー編成に目を向けると、中3日ということもあり、前節からスタメンを大きく入れ替えることが予想される。横浜FMから期限付き移籍で加入している松田 詠太郎は契約上出場できないが、前節で松田が務めていた右サイドハーフで途中出場した太田 修介は今季初得点を挙げており、「次につなげなければいけない」と連続ゴールに意欲的だ。
横浜FMはACLとの兼ね合いにより、J1は2試合未消化。ここまで11試合を戦って勝点16で13位につけている。こちらもリーグ戦は4試合未勝利。直近のリーグ戦である6日の第12節・浦和戦には、11日のアルアイン戦とはGK以外の先発メンバーを替えて臨んでおり、今節も浦和戦のメンバーがベースとなることが予想される。この試合は0-2から加藤 聖のJ1初ゴールで1点を返したが、1-2で敗れている。
アルアイン戦は、0-1から植中 朝日が同点ゴールを決め、途中出場の渡辺 皓太の追加点で逆転勝利に持ち込む力強さを見せた。リーグ戦は低調だが、チームとして良い状態にあることは間違いなく、それを中3日で迎えるアウェイゲームでも発揮できるかがポイントだ。
注目選手は、昨季まで新潟に所属していた渡邊 泰基。エドゥアルドの負傷を受け、前半途中から出場したアルアイン戦では見事に相手FWを抑える好プレーを披露した。移籍後、初めて凱旋するデンカビッグスワンスタジアムで成長した姿を見せられるか。
互いにリーグ戦5試合ぶりの勝利を目指してぶつかり合う、大事な一戦。デンカSでは今季初のナイトゲームとなる。
新潟は前節に続いてホームで戦えることがアドバンテージだ。選手とサポーターがペンライトを照らして勝利を喜び合う“プラネタスワン”で盛り上がるためにも、勝点3差の相手を倒して浮上を図りたい。
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