ともに失意の結果を経て……。今節で“立ち上がる”のはどちらか(広島vs鹿島 J1)
Merlin 2024/05/13 08:33
15日にエディオンピースウイング広島で対戦する広島と鹿島にとって、今節は失意の結果から立ち上がる姿を見せていく重要な一戦になる。
広島は6日に行われた明治安田J1第12節・名古屋戦で今季初黒星を喫した。2分にミスから先制点を許して試合の入り方を誤り、18分にはショートカウンターを受けて追加点を決められた。苦しい試合展開になるも越道 草太がプロ初得点を奪って試合の流れを引き寄せ、後半に入ると中野 就斗の得点で同点に追いついたが、勝ち越し点を奪うチャンスを仕留められずに終盤に3失点目を喫した。
Eピースで初めて敗れて昨季からの無敗記録もストップした広島は、第13節が横浜FMのAFCチャンピオンズリーグ決勝進出によって延期となったため、8日間の準備期間を経て今節に臨む。3連休をとって一度リフレッシュしてから練習を再開したチームが、どんな再スタートを切るかに注目が集まるところ。6試合ぶりの勝利をつかみ取って上位争いに食らいついていきたいところだ。
鹿島は前節・東京V戦で3点のリードを追いつかれて引き分けに終わる一戦から中2日の短い準備期間で今節を迎える。
前節は前半で2点のリードを奪って折り返し、50分には植田 直通の得点で3-0と差を広げたが、69分に齋藤 功佑のゴールで東京Vに追い上げられると、81分に1点差に迫られ、アディショナルタイムに失点して同点に追いつかれた。その一戦を振り返り、ランコ ポポヴィッチ監督は「われわれがやるべきことができなかった時間を作ってしまったことが、この結果につながってしまった要因だと思っています」と言い、「やはり、選手を交代させたことによって流れが変わってしまった」ともコメントしている。
タイトなスケジュールで臨む今節、指揮官がどういうメンバーを構成し、90分間をどうマネジメントしていくのかに注目していきたい。連勝がストップしたチームを再加速させるためには、これまで出場期間が多くない選手たちの活躍が不可欠になってくるだろう。
今節はEピースで初めて行われるナイトゲームという意味でも注目だ。新サッカースタジアムが誇る最先端統合演出装置と屋根上からの特殊効果花火による光と音で最高のエンターテインメント空間を演出する『超熱狂 NIGHT FES』が開催され、これまでのサッカースタジアムで見たことのないショーを体感できる。
開幕から完売が続くEピースは、今節の平日ナイトゲームでもチケットは手に入らない。まだまだ熱狂が続いているスタジアムで広島の選手たちはリバウンドメンタリティーを見せ、ファン・サポーターと歓喜を分かち合うことができるのか。初めてEピースに乗り込む鹿島がチームの総力を発揮して上位を追いかけていくのか。今節も間違いなく最後まで目が離せない戦いになる。
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