前節は互いに快勝。浮上のため、初の連勝を懸けてぶつかる(鳥栖vs川崎F J1)
Merlin 2024/05/13 08:58
明治安田J1の戦いは全体の3分の1以上を消化。浮上のために必要不可欠な今季初の連勝を懸けて、18位の鳥栖と12位の川崎Fが駅前不動産スタジアムで激突する。
3試合ぶりにホームでの戦いとなる鳥栖は前節、アウェイで磐田と対戦。序盤から一進一退の攻防が続いた中、前半終了間際に横山 歩夢の鋭いクロスが相手のオウンゴールを誘発し、先制に成功。後半に入ると得点を奪いに前がかりになる磐田の背後にできるスペースを効果的に突くことでマルセロ ヒアンが追加点を奪取。終盤にはクロスの流れから途中出場の長沼 洋一にも得点が生まれ、終わってみれば3-0の快勝。4試合ぶりの勝点3を手にした。
チームとしてリーグ戦での無失点は第6節・神戸戦以来。朴 一圭は「みんな、タフに戦っていましたし、ハードワークもできていました。相手との競り合いの場面でもひるむことなく、向かっていくことができていました。そこについては“個”というよりも『絶対に失点しないんだ』という気持ちで相手を上回れていたからだと思うので、そこは継続してやっていく必要がある」と継続に目を向けていた。
対する川崎Fは前節、ホームで札幌と対戦。序盤はやや札幌の攻勢に押し込まれる時間が続いたものの、無失点でしのぐと30分、チームに待望の瞬間が訪れた。バフェティンビ ゴミスがペナルティーエリア内で強じんなフィジカルを生かし、相手DFを抑え込むと鋭いターンから右足を一閃。ゴールネットを揺らし、先制に成功した。昨夏、チームに加わった元フランス代表のストライカーにとってはこれがうれしい加入後初得点。そして、目覚めた“獅子”は43分に2点目を奪うと前半終了間際にはPKで3点目を奪取。初ゴールから19分間で圧巻のハットトリックを達成してみせた。後半は大量リードもあり、落ち着いた試合運びを見せると札幌の反撃を抑えてクリーンシート。2試合ぶりの勝利を挙げ、これで5試合負けなしとなった。
両者のJ1での対戦は鳥栖から見て5勝7分12敗と川崎Fが過去の成績ではリード。現在は川崎Fが4試合負けなしで3連勝中となっている。鳥栖にとっては直近4試合で得点を奪うことができておらず、ここ12試合のうち10試合が無得点と川崎F戦では得点力が大きな課題になってしまっている。前節、躍動を見せたマルセロ ヒアンが前線の軸として試合ごとに存在感を増しているだけに、川崎F戦における流れを打破する活躍に期待がかかる。
両者ともに今季掲げる目標を考えれば、下位に低迷している現状に満足できているはずはなく、浮上のためにも連勝は必須。ともに今季はまだ連勝がなく、初連勝を懸けた重要な一戦でもある。鳥栖としても川井 健太監督が就任した一昨季からリーグ戦での連勝がないだけに、ここでその流れに終止符を打ちたい。
「次の試合で勝たないと勢いには乗れない」(横山)
まずは降格圏内からの脱出へ。サポーターの声援を後押しに鳥栖は勝利をつかみにいく。
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