【広島】6試合未勝利、加藤陸次樹は原点回帰を期す「良いときの広島のサッカーをやれば勝てる」

Jリーグ試合後のニュース 2024/05/17 09:20

サンフレッチェ広島MF加藤陸次樹が、苦しい状況を打破する決意を語った。5月15日の明治安田J1リーグ第14節・鹿島アントラーズ戦に先発したものの、チームはホームで連敗を喫して6試合未勝利に。相手の対策を上回って勝ち点3をつかむためには、従来のプレースタイルを追求していくことが重要だとの考えを示した。


 広島は5分と15分に失点し、序盤で2点のリードを奪われた。同様に18分までに0-2とされた5月6日の第12節・名古屋グランパス戦では、23分と48分の得点で一度は追い付いたが、この日はゴールが遠い。28分にはMF越道草太のセンタリングをMF満田誠が落としたボールを、エリア内左サイドから加藤が右足で狙ったものの、右に外れて決まらなかった。


 65分に相手のミスを突いてMFマルコス・ジュニオールが決めて1点差としたが、追い付くことはできなかった。加藤は81分に交代で退き、チームは84分に3点目を奪われて敗戦。横浜F・マリノスとの第13節は6月開催に延期となっており、今季初黒星を喫した第12節に続いてホームで連敗を喫した。


 試合後の加藤は「広島対策で引いてくる相手に対し、それを打破できず、自分たちの攻撃の形が全く作れないまま試合が終わっている」と厳しい表情。狭いスペースの攻略は簡単ではないとしながらも「厳しいところでも、できるだけボールを当てて(パスを出して)ほしい。そういう要求をしなければいけない」と語った。


第7節での勝利以降、4試合連続引き分けと勝ち点を伸ばせなかった時期は、それでもクラブ記録となる開幕11試合無敗、昨季から17試合無敗という状況を前向きに考えることができた。しかし連敗を喫し、1試合消化が少ないとはいえ上位との勝ち点差が広がって、背中が徐々に遠くなっている。


 5月19日の次節はアウェーで最下位の京都サンガF.C.と対戦する。加藤は「メンタル面は難しいですが、良いときの広島のサッカー、全員が走るサッカーをやれば勝てる」と強調し、「それを思い出して、立ち上がりから全力で戦いたい」と7試合ぶりの勝利への決意を新たにしていた。

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