町田vs鹿島:上昇する鹿島。町田にとって“前回”は参考にならない
Jleague刑事 2024/05/21 01:28
上昇する鹿島。町田にとって“前回”は参考にならない
両者ともに直近の公式戦である明治安田J1第15節から中2日で迎えるJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦。町田と鹿島の対戦カードは、J1第3節の“リターンマッチ”となった。リーグ戦での初対戦はホームの町田が1-0で勝利。ただ、前回の鹿島戦で出場機会のなかった昌子 源が「鹿島はチームが完成されていなかった」と振り返ったように、直近の対戦は参考にならないかもしれない。
ましてや町田は2回戦の北九州戦で直近の明治安田J1第8節・神戸戦から大幅にスタメンを入れ替えており、今回の鹿島戦も大幅なメンバー変更が見込まれる。おそらく前回の鹿島戦を経験していない選手たちが数多くピッチに立つことになるだろう。今回起用されるメンバーが鹿島の選手たちとの“肌感覚”を持ち合わせていないぶんも、余計に前回対戦は参考にならない。
一方の鹿島はリーグ戦で上昇気流をつかみつつあり、目下6試合負けなし。直近のリーグ戦は前年王者の神戸を1-0で撃破し、上位をキープ。同じく直近のリーグ戦で東京Vに大勝して首位に返り咲いた町田を追走するチームに名乗りを上げている。
また、前回対戦で苦杯をなめた鹿島のランコ ポポヴィッチ監督は、雪辱を期す気持ちが強いだろう。黒田 剛監督体制発足前の町田を率いていた前指揮官として、町田に“連敗”することはプライドが許さない。並々ならぬ意欲で再び町田GIONスタジアムのピッチに戻ってくるに違いない。
なお、ランコ ポポヴィッチ監督は町田を率いていた当時と同様に、連戦下でもあまりスタメンを変更しない傾向が強い。そのため、2回戦の八戸戦でスタメンを張った佐野 海舟も直近の神戸戦に続き、二度目となる古巣戦のピッチに立つかもしれない。特に佐野は前回対戦で自身のミスから決勝点を奪われているだけにリベンジを期す気持ちが強い。同世代の平河 悠とのマッチアップが再び実現すれば、A代表メンバーとしてのプライドを、U-23日本代表アタッカーに見せつけようとするはずだ。
元鹿島所属という意味では、町田側にも複数の選手がいる。例えば前述の昌子は昨季まで鹿島に所属していたため、前回対戦は出場機会がなかったぶんも、今回の鹿島戦出場に意欲を隠さない。ただ、中2日での連戦はコンディション面が懸念されるだけに、町田のコーチングスタッフも決して無理はさせないだろう。
むしろリーグ戦ではまだメンバー入りを果たせていない中島 裕希のほうがチャンスはあるかもしれない。6月に40歳を迎える中島も、プロキャリアをスタートさせたクラブと公式戦で戦えることを楽しみにしてきた。今季初のメンバー入りを果たした北九州戦では、88分から途中出場し、エネルギッシュにピッチを駆け抜けた。中島が古巣の鹿島を相手にボールを追いかける勇姿は、きっと古くからの両サポーターの心を揺さぶる瞬間となるに違いない。
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