中断明けの初戦。バージョンアップした姿を見せるのは

約３週間の中断期間を経て明治安田Ｊ２が再開する。維新みらいふスタジアムでは山口と大分が対戦する。ともに前節は敗戦しており、ここから順位を上げるためにも大事な中断明けの初戦となる。

７月８日には夏の移籍ウインドーが開き、山口も大分も補強に動いている。新戦力を加えた両者がどのような布陣でこの試合に臨むかが最初の注目ポイントだ。

山口は名古屋から酒井 宣福を、町田から奥山 洋平を期限付き移籍で獲得したほか、期限付き移籍でタイ代表経験のあるサーラット ユーイェンも新たに加わった。中断期間前、志垣 良監督は「立ち位置などを大きく変えるつもりはないが、マイナーチェンジは必要になってくる」と話していたが、この期間は攻撃面にフォーカスして戦い方を整理したという。練習試合で手ごたえのある戦いができたとも話しており、バージョンアップした戦い方に注目したい。

一方の大分は町田から髙橋 大悟を期限付き移籍で、横浜FMから吉田 真那斗を育成型期限付き移籍で獲得し、攻撃と守備の両面で厚みを加えた。今季は序盤戦から負傷者が続出して苦しい戦いを強いられており、順位も14位に甘んじているが、この中断期間で戦力が整えば巻き返しは十分可能だ。大分もバージョンアップしているはずで、こちらも目が離せない。

５月26日に行われた前回対戦はスコアレスドローに終わったが、これまでのリーグ戦においての対戦成績は大分の４勝５分で山口は未勝利だ。山口が初勝利できるかも見どころになる。

この試合に向けて山口は『総力１万人プロジェクト』と銘打って集客に取り組んでいる。みらスタが１万人の“オレンジ”に染まるかどうかにも注目だ。