課題は失点の多さ。熊本が求めるのは前節からの継続

約３週間の中断期間を経て再開される明治安田Ｊ２は残り14試合。15位の熊本が、ホームに19位の栃木を迎える。

前節、アウェイでの千葉戦に臨んだ熊本は、立ち上がりこそやや相手にペースを握られかけたが、飲水タイムを挟んで流れを引き寄せると、後半に入って左からのクロスを石川 大地が合わせて先制。その後も優位に進めて得点機を作り、交代出場した神代 慶人が自身の今季５点目となるゴールを挙げ、２－０で快勝を収めた。

Ｇ大阪から育成型期限付き移籍で加入した唐山 翔自も合流から短期間ながら先発出場して持ち味を発揮するなど、チーム状態は上向きつつある。ただ、現時点でリーグワースト２位の41失点を喫しており、今後の浮上のためには攻守両面でゴール前のクオリティーを高めることが不可欠。千葉戦でできたような切り替えの早さや球際の強度の高さを継続し、２試合連続の無失点で連勝を飾れるか。

対する栃木はここ３試合勝利がない状況だが、引き分けた前節・岡山戦もシュート数は相手を上回るなど、小林 伸二監督が就任して以降、ゲームを重ねるごとにプレー強度や積極性が増してきた。また、夏のウインドーで徳島から玄 理吾、Ｇ大阪から坂 圭祐が加わったこともチームにとってのプラス材料で、中断期間を挟み、メンタルも含めてフレッシュな状態でリーグ再開のゲームに臨めるだろう。

前期の対戦では栃木が逆転負けを喫しているが、宮崎 鴻のゴールで先手を取っていた。強みを生かしてリードする展開に持ち込み、４試合ぶりの勝利につなげ、降格圏脱出に向けてはずみをつけたい。

現状を打開してリーグ終盤戦の巻き返しの第一歩とするため、お互いに負けられない一戦だ。