ニッパツ三ツ沢球技場において、２週連続での試合。今季のＪ２優勝、Ｊ１昇格を占う大一番として、首位・横浜FCと３位・長崎による上位直接対決が行われる。

横浜FCは前節、クラブ史に残る劇的勝利を挙げ、５月に敗れていた千葉を相手にシーズンダブルを回避した。今節は、アウェイで行われた前回対戦で０－１の敗戦を喫した長崎を相手に、リベンジに燃える。

一方の長崎は前節・水戸戦で敗れ、負けなし記録が22試合でストップ。２位から３位に転落して今節を迎える形になったものの、明治安田Ｊ２第23節以来の首位へと舞い戻るべく、意気込んで乗り込んでくるだろう。

４月末に行われた前回対戦では、30分過ぎまで一進一退の攻防が繰り広げられていたものの、強まる雨脚とともに徐々に長崎が優勢に。37分、加藤 大の折り返しを一度はンドカ ボニフェイスがクリアしたが、崩れた横浜FCの守備陣形に長崎の攻撃陣が追撃。モヨ マルコム強志のクロスをエジガル ジュニオが合わせて先制点を奪取。その１点を長崎が守り切り、勝利を収めた。

長崎は今季挙げた全14勝のすべてで先制点を挙げており、そのうち13試合は前半で奪ったもの。横浜FCとしては最初の45分を失点ゼロで抑えられるかが勝負の明暗を分ける大きなポイントとなる。

横浜FCは直近２試合で先制を許し、終盤にリスクをかけた“超攻撃態勢”にて追い上げることでどうにか勝点を積み重ねたものの、「自分たちの強みに立ち返らないといけない」とンドカは話す。横浜FCの強みとは、リーグ最少失点の堅守をベースとした“良い守備から、良い攻撃へ”の流れを指す。自分たちが積み上げてきたスタイルを、強敵相手に発揮して勝利することで、この先さらに上昇気流に乗れるはずだ。

両者一歩も譲らない、“首位攻防戦”の結末に注目が集まる。