現在２位につける清水が、最下位に沈む群馬を本拠地のＩＡＩスタジアム日本平に迎える。

清水は明治安田Ｊ２第22節・岡山戦から３連勝を飾り、首位で中断期間に突入。しかし、中断明けの１戦目となったアウェイでの前節・仙台戦は１－２で敗れ、横浜FCに首位の座を譲った。

一方の群馬は開幕直後から苦しいシーズンを過ごしており、ここまでわずか２勝しか挙げられていない。第23節で愛媛に４－０と大勝したあと、前々節・鹿児島戦も勝点１を積み上げて中断期間に入ったが、前節は甲府相手に０－１と敗北を喫した。

清水にとって、ホームで試合を行えるのは大きなアドバンテージとなる。ここまでリーグ戦におけるホームゲーム全11試合の成績は10勝１分と負け知らず。昨季、町田の一員としてアイスタのピッチに立ち、２点リードから逆転された経験のある宇野 禅斗は、相手目線での“やりづらさ”を次のような言葉で説明した。

「もう、最悪でしたよ（笑）。普通の心理状態でプレーできないというか、（清水の）チャンスになったらものすごい歓声が上がって、言葉ではうまく表現できないようなものすごい雰囲気でした。（昨季の対戦時に）清水に全部持っていかれたのは、間違いなくあの応援のパワーがあったからです」

アウェイチームにとっては難しい環境の中での一戦となるが、群馬としては現在の順位を考慮すると、少しでも多くの勝点を持ち帰りたい。清水から育成型期限付き移籍中の川本 梨誉が契約の関係で出場できない中、樺山 諒乃介ら今夏の新加入選手にかかる期待は大きい。

置かれた状況は異なれど、互いに勝点３が欲しいゲームだ。終盤戦に向けて、はずみをつけるのはどちらのチームとなるだろうか。