前節で２位につけていた長崎に勝利した水戸と、首位に立っていた清水に勝利した仙台の対戦。序盤から両チームのアグレッシブな姿勢がぶつかり合う激しい展開が繰り広げられた。

その中で果敢に相手ゴールに迫ったのは水戸。７分、11分と中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛けてチャンスを作り出す。そして、27分には右サイドを駆け上がった長澤 シヴァタファリからのアーリークロスにファーサイドに走り込んだ草野 侑己が合わせるも、GK林 彰洋の体を張ったセーブで防がれてしまう。

その後、仙台も両サイドからチャンスを作り出すも、堅固な水戸の守備を崩すには至らず。スコアレスで前半を終えた。

試合が動いたのは51分。水戸の最終ラインでのパスを奪った相良 竜之介がそのまま持ち運び、強烈なシュートを突き刺す。後半開始から投入された相良の一撃で仙台が先制に成功する。しかし、67分に真瀬 拓海が二度目の警告を受けて退場処分に。数的不利の戦いを強いられることとなった。

数的優位に立った水戸は、両サイドから前線の中島 大嘉をターゲットとした攻撃を仕掛け、圧倒的に攻め立てる展開を築いた。だが、アタッキングサードでの精度を欠いて、決定機を築くまでには至らず。最後まで攻める姿勢は見せたものの、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

一度も危険なミスを見せなかった仙台と、一度のミスが命取りとなった水戸。集中力の差が勝敗に現れた。