最後まで守備の集中力を切らさず。名古屋、11試合ぶりに無失点で勝利
Jリーグ試合後のニュース 2024/08/12 02:10
夏恒例の一大イベント、『鯱の大祭典』がスタートした豊田スタジアム。チケットは完売、ぎっしりと埋まったアウェイ席も含め、40,000人を超えるサポーターが声援を送った。
名古屋の先発は前節・京都戦から2人変更。出場停止の森島 司と内田 宅哉に替わり、野上 結貴と今夏に加入したばかりの菊地 泰智が名古屋でのデビューを果たした。
対する東京Vは連戦でアウェイの中でも変更は1人のみ。山見 大登に替わり、U-23日本代表としてパリ五輪を戦った山田 楓喜がスタメンに名を連ねた。
試合はすぐに歓喜のシーンが訪れる。7分、右サイドから攻め込んだ名古屋は、稲垣 祥からパスを受けた菊地がクロス。パトリックが胸トラップから前を向き、GKマテウスの股を抜くシュートを決めた。パトリックの3試合連続ゴールで名古屋が幸先よく先制する。
しかし、その後は落ち着いたゲームとなり、両チームともにゴールを襲うシーンをなかなか作れない。15分、右からのCKを得た東京Vだが、山田 楓喜の蹴ったライナー性のボールは味方が合わせることができず。名古屋は25分に右サイドから細かくつないでゴール前にボールを送ったが、パトリックのヘディングシュートは相手DFに当たった。
ボールを保持しながらチャンスをうかがう東京Vは37分、翁長 聖のスルーパスが木村 勇大に通ってペナルティーエリア内に進入したものの、そのクロスは名古屋の三國 ケネディエブスがスライディングでブロック。直後のCKでは流れたボールを松村 優太が入れ直し、翁長が頭で狙ったもののクロスバーを越え、ゴールとはならなかった。
ホームの名古屋が1点のリードで折り返した後半、50分には東京Vが左サイドで高速カウンターを発動。山田 楓喜のシュートはゴールネットを揺らしたが、翁長からのラストパスの時点でオフサイドがあり、VARのチェックの結果、得点は認められなかった。
66分、東京Vは一気に3枚を代えて攻勢を強める。その1分後には谷口 栄斗のクロスから染野 唯月がフリーでヘディングシュートを放ったものの、ここは名古屋の守護神・ランゲラックが右手の指先でコースを変えて枠外に。スーパーセーブでチームを盛り立てる。
すると攻勢を強めた名古屋は71分、パトリックのポストプレーから椎橋 慧也がミドルシュートを狙ったが、わずかにクロスバーの上。80分にはパトリックに代わって入ったキャスパー ユンカーがペナルティーエリア内まで持ち込み、深い位置からクロスを入れたが、中で合わせることはできなかった。
連敗を避けたい東京Vは終盤に大攻勢をかける。86分には右から山見がドリブルで仕掛けてチャンスを作ると、1分後には左サイドのスローインから新井 悠太がペナルティーエリア内まで持ち込んでシュートを放つ。しかし、ここもランゲラックが鋭い反応で前に出てシュートを防いだ。
最後まで守備の集中力を切らさなかった名古屋は、アディショナルタイムに訪れたピンチも全員で守り切り、11試合ぶりに無失点で勝利。ボールを保持しながらチャンスを作った東京Vだったが、最後までゴールを割れず、今季初の連敗となった。
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