湘南vs柏の見どころ:ボール保持によるメリット。好調・湘南が感じる確かな手ごたえ

FIy999 2024/08/15 08:11

「正直、いまは全部の試合に勝てる気がしています」


湘南のキャプテンを務めるキム ミンテは自信を持ってそう話す。


7月以降、湘南は4勝1分と無敗。前節は首位の町田を1-0で下した。いまの湘南を支えているのは、ボールを前に運べて配球もできるCBの鈴木 淳之介と髙橋 直也だ。


「2人は奪われたくない、蹴ってほしくないというところでしっかり溜められる。(相手に掛けられたプレスが)ハマったなというところでもうまくはがしてくれて、相手の逆を突くようなプレーが増えてきた」とキム ミンテは称賛する。


どちらか片方だけがその特長を持っていれば、相手は攻撃的なCB1人にフタをしにいけばよいが、2人となると相手はマークにつきづらくなる。鈴木 淳之介と髙橋の存在によって、数的優位を生み出してボール保持率を高める。そして、高く設定するディフェンスラインの位置取りがチーム全体を押し上げて、ラインをコンパクトにもさせている。


キム ミンテや鈴木 雄斗といったベテランが、CBの2人がのびのびとプレーできるように攻守にわたって声やポジショニングなどでサポートしていることも好調の要因となっている。その心がけで生まれる好影響は、2人だけに留まらず、チーム全体にも及ぶ。


「ジュン(鈴木 淳之介)と直也くんが前に行ってくれるぶん、自分はペナ(ペナルティーエリア)幅で受けられることが多い。それで得点に絡めたり、縦パスを入れられている」と話すのは、アンカーの田中 聡だ。前節で決勝点をアシストした場面もそうだったが、最近は中央付近で前を向いてボールを受けることができるため、相手にとっての脅威を生み出しやすくなった。


主導権を握れているということは、すなわち守備の時間も少ないということ。直近4試合で許したゴールはCKからの1点のみ。


「1試合を通して守備の時間が長いと集中力も落ちてくるし、しんどくなる。いまは無駄なミスが少なく、良い攻撃ができていることで守備の力を使えているんじゃないか」とGKのソン ボムグンは語る。冒頭のキム ミンテの言葉は大袈裟でもなく、確かな手ごたえから来ているものだ。


そんな湘南のホームに乗り込むのは、柏。雷雨の影響により前々節・浦和戦が中止になったことで、中断期間明け最初の試合になった前節は、上位につけるG大阪にきっ抗したゲームを演じた。「前半はボールを握られ、押し込まれるシーンがあった」(井原 正巳監督)が中断期間中に見直した守備で相手を無失点に抑え、スコアレスドローに持ち込んだ。


CBの古賀 太陽は「ボールを奪ったあと、前半は特にバタバタして、相手にボールを渡してしまうシーンがすごく多かった。 良い守備ができているからこそ、奪ったあとの質をより大事にしないといけない」とゴールを決めるために次なる課題を口にしていた。押し込んでくる湘南の攻撃を抑え、いかに有効な攻撃に転じられるかがポイントになる。

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