千葉vs札幌の見どころ:格下との対峙。札幌が証明したい“力”

FIy999 2024/08/20 01:58

天皇杯はラウンド16を迎える。J1が10チーム、J2が6チーム勝ち残る中、フクダ電子アリーナではJ2の千葉とJ1の札幌がベスト8を懸けて対戦する。


ホームスタジアムに上位カテゴリーを迎える形になる千葉は、3回戦でJ1のFC東京を下し、ラウンド16進出を果たした。格上に対して終始ペースを握って、延長戦の末に2-1で勝利。選手たちが「もっと差をつけるべきだった」と思えるほど、良い戦いぶりを披露した。


しかし、その後のリーグ戦では成績が振るっていない。0-2で完敗した明治安田J2第23節・清水戦の反省を生かして、その4日後に行われた3回戦は勝利をつかんだが、格上相手に120分戦った代償もあってか、続く第24節・熊本戦は相手の巧みさに惑わされて0-2で敗れた。


その後のリーグ中断期間では練習時間を朝から夕方に変え、強度が高くハイテンションで準備を進めた。そして、再開初戦の第25節は上位の横浜FCと対戦。前半は相手を圧倒する形でリードしたものの、後半アディショナルタイムの2失点で逆転負け。続くアウェイでの第26節・岡山戦はスコアレスドローで最低限の勝点1を持ち帰ったものの、17日にホームで行われた第27節・いわき戦は0-3で敗れた。


J1昇格を目指す中、残り3分の1を切った状態での結果がメンタルに影響していることは事実だろう。ならば、ここで大会が変わることをポジティブに捉えたい。


対する札幌もリーグ戦では苦しい状況が続く。敗戦に終わったJ1第4節・町田戦後に最下位に沈むと、その後は何度か19位に順位を上げたものの、第17節から2カ月強、最下位での戦いを強いられている。現在、残留圏である17位との勝点差は『10』、19位の鳥栖にも5ポイント差をつけられている状況だ。


ただ、直近の戦いを見ると、状況は好転しつつある。8連敗で迎えた第23節で上位の神戸を相手に勝点1を得ると、第24節・浦和戦は4-3で勝利。第25節は横浜FMに2-3で敗れたが、第26節は福岡と2-2で引き分け。そして、残留争い直接対決となった16日の第27節・鳥栖戦を5-3で制した。ここ5試合に限定すれば、獲得した勝点8はリーグ7位の成績。調子を上げてきていることは間違いない。天皇杯でJ1クラブの自力、J2クラブとの差、つまりJ1で戦い続ける力があることを証明しながら、リーグ戦につながる勢いを得たい。


千葉は前線からのプレスと、ボール奪取からの素早い攻撃。札幌はマンツーマンプレスで守りながら、直近の試合結果からも分かるように打ち合いも辞さない。ともに戦術がハッキリしている上、攻撃的なサッカーを展開する。連戦となるためメンバーを替える可能性はあるが、お互いに持ち味を発揮すればエキサイティングな試合になることは間違いない。


一発勝負のトーナメント。自分たちの戦い方で相手を上回り、リーグ戦へ勢いをつけるのは?準々決勝へコマを進めるのは果たしてどちらになるのか。

  • 北海道コンサドーレ札幌

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