甲府1-2鹿島の試合結果:勝負どころで強さを発揮。鹿島が逆転で甲府を下す

Jリーグ試合後のニュース 2024/08/22 01:57

リーグ前節から甲府は先発7人を入れ替え、鹿島は同5人を入れ替えて臨んだ天皇杯ラウンド16。鹿島は主力である鈴木 優磨、名古 新太郎、安西 幸輝、柴崎 岳、仲間 隼斗らをベンチスタートにしたものの、前線の選手層の厚さを示して立ち上がりから主導権を獲得。甲府は前線のプレスバックを含めた守備でしのいでいたが、鹿島の前線からのプレスによってボールを奪ってもすぐに失うことが多く、J1とJ2のカテゴリーの差を感じる“前半の前半”だった。


甲府は思ったようなビルドアップができなかったが、最終ラインから関口 正大がロングボールを宮崎 純真や三沢 直人につけて、前がかりになる鹿島の裏にチャンスを見いだそうとしていた。そして、雨が降り始めた29分、左サイドから宮崎が入れたクロスを、ファーサイドで三沢が頭で押し込み、劣勢だった甲府が先制する。久しぶりのスタメン出場で結果を残した三沢は「純真と三平(和司)さんが良い形のワンツーで抜けてくれた。信じて走ったら良いボールが来たので、入れるだけだった」と話したが、劣勢の中でチームとしてしっかり連係して決めた素晴らしいゴールだった。


鹿島は先制された直後に圧力をさらに強めて甲府を押し込み、31分に前線からのプレスでも貢献度が高かった師岡 柊生が素晴らしいミドルシュートを打つが、クロスバーに嫌われる。その後は両チームが交互にチャンスを作るも、お互いに決められず。リーグ前節・清水戦ではクロスから失点を喫している甲府に対して鹿島はクロスを入れていき、本職のCBがいない甲府のディフェンスラインに脅威を与え続けた。甲府としては4分間のアディショナルタイムをなんとかしのぎ、1-0で後半に入りたかったが、45+3分にクリアミスのボールを処理し切れず、「もう甲府に負けるわけにはいかないと思っていた」と言う藤井 智也のスピードに負けて失点。前半は1-1で終了した。


後半開始から鹿島は鈴木と名古を投入し、リーグ戦のレギュラーが甲府に脅威を与える。連係面ではミスも散見されたが、55分にはCKから植田 直通が惜しいヘディングシュートを放ち、強さと高さを見せつける。


甲府の大塚 真司監督は56分に新加入FWのマクーラを入れ、70分には荒木 翔と武富 孝介を投入する。80分にはマクーラのドリブルから武富に決定機が訪れるも、シュートは枠に飛ばず。83分にはアダイウトンと井上 樹を投入し、85分に武富のカットからマクーラを経てアダイウトンが決定機を迎えるも、シュートはGK早川 友基の正面。


延長戦に入りそうな雰囲気が漂う中で、鹿島は87分にCKのチャンスを得ると、キッカーは77分に投入された柴崎。緩いスピードで狙ったところに落とすボールはクリアされるが、再びCKとなると、柴崎が蹴ったボールは植田の頭上に正確に落ちていき、植田が空中戦を制して頭で打ったシュートは、GK渋谷 飛翔も反応できずにゴールイン。「先制点を取られて難しいゲームにしてしまったが、前半に追いつけたことが勝利につながった。CKのチャンスは相手にスキが生まれる勝負どころだと思っていた。全員でつかんだ勝利」と植田は話した。リーグ戦でもタイトルを狙える位置にいる鹿島が、2冠の可能性をつなげることになった。

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