町田vs浦和の見どころ:互いに目指す“初勝利”。町田、体制変更の浦和と聖地で激突

プレビュー 2024/08/30 06:36

首位を走る町田との対戦を控えた浦和は8月27日、ペア マティアス ヘグモ監督との契約解除を発表。後任には昨季まで浦和を率いたマチェイ スコルジャ氏が就任し、同氏の就労ビザ発給等の諸手続きが完了するまでは、池田 伸康コーチが暫定的に指揮を執ることになった。


国立競技場開催のホームゲームに浦和を迎える町田としては、明治安田J1第24節・横浜FM戦と似たシチュエーション。当時も町田戦への準備期間に横浜FMのハリー キューウェル監督が契約解除となり、ジョン ハッチンソンヘッドコーチが監督として指揮を執った。試合会場も同じ国立だ。横浜FM戦と似たシチュエーションでの浦和戦を迎えるにあたって、下田 北斗はこう言った。


「相手の熱量はいつも以上に出ると思うが、僕たちも国立で勝ちたい気持ちは強くある。落とせない試合なので、自分たちから相手に襲いかかっていく試合にしたい」

過去3試合の国立でのホームゲームは1分2敗。“国立初勝利”を合言葉にチームは結束しているため、監督交代直後の浦和にも試合に対する熱量で後手に回るようなことはないだろう。


ペア マティアス ヘグモ監督がチームを去ったとはいえ、準備期間が多くとれないことから、浦和の戦い方の大枠は変わらないはずだ。これまでのボール保持志向は踏襲されるに違いない。前回対戦(第16節/浦和1-2町田)ほど、カウンター狙いの町田vsボール保持の浦和という「にらみ合い」(昌子 源)にはならないかもしれないが、首位堅持の勝利に向けて、町田はボールを握る浦和に対して、ボール奪取からのスピーディーなカウンターで勝機を探るはずだ。


0-0で引き分けた前節・新潟戦、町田は守から攻へ転換する際にミスが目につき、有効な形で攻撃を繰り出せずに無得点で終わっている。準備期間の町田はカウンターの精度とクオリティーを高める練習に余念がなく、相手を仕留めるための牙を研いできた。


一方、暫定的に“池田体制”で臨む浦和は、首位撃破に闘志を燃やす。試合2日前にオンラインでの取材に応えた池田暫定監督は「当面の町田戦で何がなんでも勝点3をもぎ取ることが私自身の目標です」と話し、勝利への執念を隠さない。


多額のトップチーム人件費を投じ、上位進出を目指した両チームは、浦和が2試合を未消化とはいえ、首位の町田に対して浦和は13位と、順位に大きな差がついている。アジアを三度制し、リーグ制覇も経験済みの“オリジナル10”として、浦和は「新参者」(黒田 剛監督)の町田に後塵を拝したままではプライドが許さないだろう。


ホームの地で終了間際に決勝点を奪われた前回対戦の悔しさを晴らすには、日本サッカーの聖地で首位を撃破するしかない。浦和が首位食いで新たな船出を飾るのか。あるいは町田が首位の貫禄勝ちでいなすのか。8月最後の試合はヒートアップ必至だ。

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