札幌vs川崎F:とらえ始めたライバルたちの“背中”。札幌、まずは最下位脱出を

ヨーロッパサッカー情報 2024/08/31 07:50

8月31日から9月1日にかけて開催される明治安田J1第29節。大和ハウス プレミストドームでは、現在勝点22で20位の札幌と勝点34で14位の川崎Fが対戦する。5月の前回対戦では川崎Fが3-0で勝利しているカードだ。


ホームの札幌は前節、アウェイで磐田と対戦して2-0で勝利。立ち上がりに右サイドから飛び出した近藤 友喜が独力で先制点を奪うと、その後は互いにチャンスを作り合うダイナミックな展開に。特に後半は、同点、さらには逆転を目指す磐田の積極的な攻撃に脅かされる時間帯もあったが、チーム全体での体を張った守備ではね返し、終了間際に青木 亮太が追加点を奪って勝負を決めた。


この勝利で札幌は今季初となる連勝を達成。前々節から鳥栖、磐田という順位の近いチームとの直接対決を制したことで良い流れも生まれそうである。8連敗を喫した時期と比べれば、チームとしてかなり復調を見せてきたと言えるだろう。順位こそ20位のままだが、19位の鳥栖とは勝点2差に迫り、今節の結果次第では入れ替わる可能性もある。J1残留圏内とはまだ勝点7差があるものの、今後の戦績次第では追いつき、追い越すことも可能な場所まで詰め寄った。


一方、アウェイゲームに挑む川崎Fは前節・浦和戦が悪天候のため、試合途中で中止に。ホームで行われた前々節・横浜FM戦を振り返ると、調子が上がってきた横浜FMにボールを持たれる時間帯が長くなってしまったものの、しっかりと守備網を構築して相手に決定機を与えず、逆にカウンターから惜しい場面を作ることができていた。だが、そこで得点を奪い切れずにいると、後半に立て続けにゴールを奪われ、3失点。エリソンの得点で一矢報いたものの、1-3で悔しい敗戦となってしまった。


ただし、全体的に見て現在の川崎Fの調子は悪くないと言えるだろう。第26節はアウェイでFC東京と対戦し、前半のうちに山田 新の2得点で先行すると、後半はうまく時間を使いながら進めつつ、1点を加えて快勝。さらにその前の第25節・神戸戦までさかのぼれば、前半のきっ抗した展開の中でもしっかりバランスを保って戦い、相手に退場者が出ると、後半は一気にたたみ掛けて3点を奪い、快勝。今季はうまく勝点を積めていない印象もあったが、ここにきてさすがの試合巧者ぶりを発揮しつつあるように思う。


さて、そんなチーム同士の対戦だが、まずは札幌の勢いに視線が向くことだろう。20位から浮上を果たすべく3連勝を目指し、持ち前の攻撃力を前面に押し出していくことは間違いない。そうした狙いとスタイルが明確となっているチームに対し、ここ数年での“勝利経験”が豊富な川崎Fがどのように戦い、勝機を作っていくのかは興味深いところだ。


もちろん、あらためて記すまでもなく、川崎Fも高い攻撃力を持っているため、オープンな攻め合いとなったならば、派手な点の奪い合いになっても不思議ではない。いずれにせよ、見どころたっぷりの好カード。試合は14時キックオフ予定だ。

  • 川崎フロンターレ

  • J1リーグ

  • 北海道コンサドーレ札幌

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