横浜FMvs札幌の見どころ:異なる第1戦の位置づけ。4強入りへ向けて望む結果を得るのは

FIy999 2024/09/02 09:19

約3カ月のインターバルを経て再開されるJリーグYBCルヴァンカップ。2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグノックアウトステージ出場に伴い、プライムラウンド準々決勝からの登場となる横浜FMは、第1戦の舞台であるニッパツ三ツ沢球技場に札幌を迎える。両者は昨季までの直近5シーズンのうち4シーズン、ルヴァンカップで対峙している。昨季はグループステージと準々決勝で激突し、準々決勝は2戦合計スコアで横浜FMに軍配が上がった。横浜FMが2年連続で準決勝にコマを進めるのか、それとも札幌がファイナルに進出した2019年以来となる4強入りを果たすのか。“180分勝負の前半”で先手をとるのはどちらだ――。


まずはルヴァンカップでの近年の両者の対戦を振り返る。コロナ禍の2020年は準々決勝で対戦し、横浜FMがPK戦の末にベスト4の切符を手にした。続く2021年はプレーオフステージで相まみえ、札幌が2戦合計4-2で勝利し、前年のリベンジを果たした。そして、2023年はグループステージで2戦戦った上にプライムステージ初戦の準々決勝でも激突。札幌が第1戦を3-2で制したものの、第2戦で3-0と快勝を収めた横浜FMが2戦合計5-3で、3年ぶりにベスト4にコマを進めた。さらにさかのぼれば、2019年にもグループステージで対戦しており、両者は少なからずルヴァンカップで縁があるだけに、今大会での激突も必然だったのかもしれない。


横浜FMは今大会初戦を想定外のスケジュールで迎えることになった。8月31日に予定されていた明治安田J1第29節・磐田戦が台風10号の影響により中止に。本来、磐田戦から中3日で迎える予定だったが、J1第28節・C大阪戦から中10日のスケジュールとなった。


公式戦3連戦が2連戦に“短縮”されたことで用兵も変化がありそうだ。磐田戦に臨むはずだった先発の大半がそのままスライドされるのが本線で、その磐田戦の出場が微妙だった渡辺 皓太やポープ ウィリアムも先発に名を連ねる可能性がある。いずれにせよ、9月1日にリーグ前節・川崎F戦を戦い、長距離移動もある札幌に対し、コンディション面では大きなアドバンテージが見込まれるだけに、このホーム戦は必勝戦の位置づけとなる。


連戦でアウェイに乗り込むことになる札幌は好材料と勢いがある。川崎F戦は耐える状況が続きながらも、スコアレスで迎えた71分に青木 亮太が数少ないチャンスを仕留め、80分には青木のピンポイントクロスを鈴木 武蔵が頭で叩き込み、2-0で今季リーグ戦初となる3連勝を達成。最下位を脱出し、残留へ光が差し込み始めている。リーグ戦の勢いをそのままカップ戦に持ち込みたいところだ。


第2戦をホームで戦える点を踏まえれば、アウェイ側の立場としては引き分けでもOKだろう。一方、今季のリーグ戦は横浜FMに2戦2敗。またアウェイ戦に限って言えば、2021年6月のルヴァンカッププレーオフステージ第2戦での白星を最後に公式戦6試合未勝利が続いている。ベスト4進出の可能性を広げるために、第1戦を引き分け以上で終わりたい。

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