２位と３位の直接対決が、ＩＡＩスタジアム日本平にて開催される。

ホームの清水は、前節の徳島戦が台風10号の影響で延期に。１試合未消化の中、横浜FCに首位の座を譲った。ただし、チームの矢印は“自分たち”に向いており、秋葉 忠宏監督も「今後勝ち続ければいいだけの話です。この立ち位置は、チームにとって良いモチベーションにもなると思います」と前向きな姿勢を貫いた。

清水と長崎は明治安田Ｊ２第３節で対戦し、当時はホームの長崎が４－１と大勝。ハイラインを設定した清水に対して、長崎は背後に生まれるスペースを有効活用し、縦への素早さを見せて得点を重ねたゲームだった。乾 貴士は「あの悔しさはみんなが覚えています。リベンジしたい思いは強いです」とホームでやり返すことを誓っている。

現在の状況を踏まえると清水に分があるか。というのも、清水は今季のリーグ戦におけるホームゲームは12勝１分と圧巻の成績を残している。そんな“難攻不落”のホームで試合を行えるのは、大きなアドバンテージだ。

長崎は８月を２分３敗とまさかの未勝利で終えた。一時は横浜FCも含めた３つ巴と予想された自動昇格争いも、気がつけば上位２チームに後れをとっている。現時点で２位・清水との勝点差は『８』。ここで勝利できなければ、自動昇格への道は非常に険しいものとなる。

逆に言えば、清水としては自動昇格へ大きく近づく絶好の機会。住吉 ジェラニレショーンは「ここで叩けるかどうかで、今後が変わってくる」と気を引き締めた。

清水が自動昇格へのカウントダウンを始めるのか。それとも、長崎が“ラストチャンス”をモノにして反撃の狼煙を上げるのか。互いに結果のみを求めるビッグマッチだ。