G大阪vs浦和:ピリオドを打つために。G大阪のカギを握る2人のフィニッシャー

Jリーグフォーカス 2024/09/12 10:31

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G大阪はリーグ戦で直近5試合勝利なし、4戦連続ドローという状況だった。しかし、11日の天皇杯準々決勝では明治安田J1で首位の広島相手に2-1で勝ち切って、準決勝進出に一番乗りを果たした。


「キレイな内容ではなかったかもしれないですが、本当に泥臭く戦えた試合展開だった」と、ダニエル ポヤトス監督はベスト4入りにこのように手ごたえを語ったが、リーグ戦で7連勝中の広島から得たのは勝利だけでなく、“自信”である。


逆転でのリーグ優勝と天皇杯優勝という“二兎”を追う姿勢は、広島戦のメンバー構成にも表れていた。3日後には今節・浦和戦が控えていることもあって、宇佐美 貴史とダワンをベンチスタートとさせ、温存。FW陣の得点はなかったが、山田 康太と岸本 武流のゴールで勝ち切るあたりはチーム力の充実を物語るものであった。


勝利の余韻に浸る間もなく、中2日で浦和戦に挑むが、次に目指すのは、リーグ戦で勝ち切れない流れにピリオドを打つことである。


浦和とのアウェイでの前回対戦では1-0で勝利を飾っている。だが、ネガティブなデータを挙げるとすると、この試合から再び浦和で指揮を執るマチェイ スコルジャ監督が率いるチームに対しては過去4戦4敗と、JリーグYBCルヴァンカップを含めて一度も勝利を飾れていない。


そんな“負の歴史”にピリオドを打つ上で不可欠になるのは、やはり前線のアタッカーの奮起であろう。第25節・FC東京戦からの4戦連続ドローを振り返ると、うち2試合が無得点。決して攻撃の形が停滞しているわけではなく、ボールの動かし方を含めてチームの狙いある攻撃は見せているだけに、ゴール前での精度と迫力が課題になる。


マチェイ スコルジャ監督が再び築くであろう“赤い壁”に対して、G大阪も昨季にはなかった武器を手にしている。広島戦で2点を演出したウェルトンと、連戦でも圧巻のハードワークを見せる山下 諒也はいまやG大阪に欠かせない存在。そんな中で、フィニッシュでカギを握るのは宇佐美と坂本 一彩の2人である。


イッサム ジェバリは4日に左内側半月板損傷の手術を行い、戦線離脱中。前線の駒不足は否めないが、2ケタ得点にリーチをかけている宇佐美は過密日程を強いられるチームをけん引する存在になるはずだ。


そして、リーグ戦の直近試合である第28節・福岡戦で今季5得点目を決めた坂本も、前回対戦で埼玉スタジアム2002を静まり返らせた決勝ゴールの再現を目指すことになる。


一方の浦和は4分2敗と直近6試合は勝利がない。8月26日にはペア マティアス ヘグモ前監督の監督職を解除した。池田 伸康コーチが暫定監督として指揮した前節・町田戦は2-2のドローに終わっている。マチェイ スコルジャ監督体制の初戦を勝利で飾るべく、モチベーション高くパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくるだろう。


かつて両者の顔合わせは“ナショナルダービー”とさえ呼ばれた。2002年から2011年までG大阪を率いていた西野 朗さんも試合前のイベントにゲストで来場予定。浦和に対して闘志を剥き出しにしてきた名将の前で、当時を思い出させるような熱戦を期待したい。

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