シーズン最終盤へ向かう直前の局面。

徳島は、８月に台風10号の影響で明治安田Ｊ２第29節・清水戦が中止になり、１試合消化が少ない。18日にはその代替試合が開催されるため、今週末からは中３日が続くホーム３連戦となる。中位に位置する徳島にとってＪ１昇格プレーオフ進出の可能性を残すかどうかがこの３連戦に懸かっている。前節、プレーオフ圏内に位置する山口に勝ったことで１つの山場を越えたが、この先もトーナメント形式同等の難易度で、勝ち続けるしか目標にたどり着く方法はない。ただ、今節はブラウン ノア 賢信と青木 駿人が出場停止。攻撃と守備で大きな役割を担っていた２人のレフティーを欠く中で、増田 功作監督がどのような布陣で臨むかに注目したい。

対するは大分。シーズン序盤は相応の成績を収めながら上位を追随できる位置につけていたが、シーズン折り返し前あたりから苦戦が続き、黒星が先行してジワジワと順位が下がり始めている。気づけば降格圏との勝点差は『６』。まずは引き分け以上に持ち込みながら立て直しを図ることができれば景色は変わってきそうだ。今節は香川 勇気が出場停止。また、３試合連続で先発出場していた伊佐 耕平が前節・山形戦で負傷交代を余儀なくされたため、メンバー選考に影響がありそうだ。

さて、徳島はクラブ設立20周年を祝う『20周年記念試合』を冠したホームゲームの真っただ中。特に今節はクラブ設立記念日の９月10日を挟んだ真のメモリアルな一戦とも言える。各入場口（※ビジター入場口除く）では１万人に『20周年記念Tシャツ』がプレゼントされ、ナイトゲームの時間帯を生かして『20th ANNIVERSARY LIGHT SHOW！』という名目でムービングライトを使用した光の演出も予定されている。

両者の熱が注がれるスタジアム。夏はまだまだ終わらない。