勝点差は『８』と開いているが、いわきと長崎に共通しているのはＪ１昇格を目指しているということ。Ｊ１自動昇格圏内浮上に向けて横浜FC、清水との差を詰めたい３位・長崎と、Ｊ１昇格プレーオフ圏内を目指す８位・いわきがぶつかる。

このカードは日曜日の開催となり、いわきは順位が近いライバルたちの結果を確認した上で試合を迎えることになる。残り試合数が少なくなるにつれて他会場の結果に向く意識は強くなるが、あくまでも自分たちにフォーカスして長崎戦に臨みたい。６位以内を目指していくためには、上位から勝点３を奪うことも重要。長崎に１－３で敗れた前回対戦の悔しさを晴らし、勢いを加速させられるか。

いわきは前節・鹿児島戦で３－１の勝利。戦術がうまくかみ合い、決めるべきチャンスで得点を重ねて優位に進めることができた。同日に千葉の小森 飛絢が２ゴールを挙げたこと（今季通算16得点）でＪ２得点王争いは激化してきているが、エース・谷村 海那も２ゴールを積んで今季の得点数を『17』とし、Ｊ２得点ランクトップをキープ。また、得点・アシストの面では思うように数字を残せていなかった西川 潤が鮮やかなミドルシュートを決めるなど、攻撃面の収穫は多かった。

また、今季は出番が限られていた下田 栄祐がここ２試合でプレータイムを伸ばしてきているほか、坂岸 寛大、熊田 直紀、ブワニカ 啓太らが主に途中出場から存在感を示していることも好材料。90分間強度を落とさない戦いの継続に期待したい。

対する長崎は、明治安田Ｊ２第３節・清水戦から22試合負けなしを記録するなど、Ｊ１自動昇格圏を争ってきた。しかし、８月以降は強さに陰りが見え、負けなしが途絶えた第25節・水戸戦（１●２）からの６試合は３分３敗と勝ちなしで急ブレーキがかかっている。ここ３戦は先制点を取れているが、２点目を取れずに追いつかれたり、ひっくり返されたりしている。

今季アウェイゲームで敗れたのは一度のみ。いわきとはこれまで三度対戦し、２勝１分。良いデータがある中、８試合ぶりの勝利を収め、再び“無敗街道”を歩むきっかけを作りたい。