鹿島2-2広島:譲らない展開を見せた両者。鹿島は最後の交代策が奏功も、逆転には至らず

FIy999 2024/09/15 03:05

明治安田J1第30節、鹿島と広島の一戦は多くの観客の視線を集める中でキックオフされた。4試合ぶりの勝利を狙う鹿島は、3試合ぶりに知念 慶が先発に復帰。三竿 健斗とダブルボランチを組む布陣に。このところボランチでの出場が続いていたキャプテンの柴崎 岳は1つポジションを上げて、トップ下で試合開始のホイッスルを受け、鈴木 優磨を1トップとした[4-2-3-1]でスタートした。対する広島は、トルガイ アルスランと満田 誠に替わり、塩谷 司とゴンサロ パシエンシアが先発した。


約3週間ぶりの試合となった鹿島は、試合勘のなさが感じられる立ち上がりとなってしまう。公式戦5連戦でコンディション的には苦しいはずの広島のサイドチェンジやフリーランニングに対し、守備のスライドやマークの受け渡しが遅れてしまう。5分頃までにサイドから繰り返してクロスを許してしまい、短時間の中でゴンサロ パシエンシアに複数回のシュートを許す立ち上がりとなった。13分にも川辺 駿のスルーパスからゴンサロ パシエンシアにシュートを許し、GK早川 友基がはじき出して難を逃れたが、良い入りができなかった。


しかし、17分にCKのチャンスを得た鹿島は、名古 新太郎のキックから知念の打点の高いヘディングシュートで先制点を奪う。渾身のシュートを決めた知念の雄叫びがピッチに響いた。これで鹿島がペースを握るかと思われたが、再開のキックオフでハイプレスを掛けた鹿島に対し、広島はその背後を狙って攻めに出る。すると、そのプレーで得たCKからゴンサロ パシエンシアがヘディングシュートを決め、2分で同点に追いついた。


ただ、同点になってからペースを握ったのは鹿島。22分には再びCKからチャンスを作り、植田 直通のシュートがクロスバーに直撃すると、24分には右サイドを崩し、鈴木の作ったスペースに走り込んだ名古がフリーでシュートを放つ。28分には鈴木に入った縦パスを素早くサポートした柴崎が左を走る師岡 柊生に展開。師岡の折り返しから名古がシュートを放つが、枠を越えてしまった。


鹿島に追加点がいつ入ってもおかしくないような展開が続く中、再三にわたって鹿島守備陣の裏に抜け出していた川辺が一瞬のスキを見逃さない。36分、左サイドで対峙する関川 郁万をかわした川辺がクロスを送ると、走り込んできた松本 泰志が押し込み、広島が逆転に成功した。


鹿島は後半から三竿をCBに下げて3バックへ陣形を変更。相手と同じ陣形にすることでさらなるプレッシャーを掛けようとした。しかし、慣れない3バックに戸惑いを隠せず、ボールを前進させることができない。59分には柴崎に代えて樋口 雄太、師岡に代えてターレス ブレーネルを投入するが、状況は変わらない。74分に徳田 誉と藤井 智也を入れたあたりからようやく前進できるようになる。すると82分、左サイドから仕掛ける姿勢を見せた藤井から鈴木、徳田とつなぎ、徳田が反転してシュートを放つと、これがゴールに吸い込まれて同点に追いついた。


しかし、鹿島の攻撃もそこまで。2-2の引き分けに終わった。

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