G大阪0-1浦和:再びのスコルジャ体制初陣。浦和が一丸で手にした“ウノゼロ”

FIy999 2024/09/15 03:18

リーグ戦直近5試合の成績は互いに4分1敗。ともに勝利から遠ざかっているG大阪と浦和だが、優勝争いに希望をつなぎたい5位のG大阪と残留争いに呑み込まれたくない12位の浦和の立ち位置は対照的だ。


天皇杯準々決勝・広島戦に勝利し、一番乗りでベスト4入りを決めたG大阪は中2日の過密日程となる中、広島戦からスタメン4人を入れ替えた。広島戦では後半からの起用となった宇佐美 貴史とダワンが先発し、完全温存された松田 陸もスタメンに名を連ねた。また、今季まだゴールがない食野 亮太郎は明治安田J1第14節・東京V戦以来となるスタメンに抜擢された。


一方、昨季の公式戦ではG大阪に対して4戦4勝の戦績を誇り、マチェイ スコルジャ監督の“再就任”初戦となる浦和は、前節・町田戦から2週間の準備期間を経てパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んできた。町田戦からのスタメン変更はわずか1人のみで、サミュエル グスタフソンが2試合ぶりに先発に復帰した。また、10年ぶりのJリーグ復帰となる原口 元気はベンチスタートで出番を待つことになった。


守備時には[4-4-2]の布陣に移行し、自陣で手堅いブロックを形成する浦和に対して、G大阪がこじ開けにいく展開となったが、リーグ戦で2試合連続2失点を喫しているG大阪はカウンターを恐れることなく、ボールを動かしていく。


前半は攻撃面で互いに見せ場を欠き、両チームを通じて唯一の枠内シュートは35分にG大阪の坂本 一彩が放った1本のみ。浦和も、最後尾で慎重に動かしながら、サミュエル グスタフソンに良い形でボールが入った際にはチームのベクトルが前に向くものの、崩し切る形は作り出せない。


互いにハーフタイムでの選手交代を行わずに挑んだ後半、アウェイのゴール裏席を埋め尽くしたサポーターに応えるべく、浦和が牙を剥いた。


49分、右サイドでボールを受けた大久保 智明が中央に切り込んでG大阪の守備陣を引きつけると、右サイドを駆け上がった渡邊 凌磨にパスを供給。渡邊が蹴り込んだ高精度のクロスを関根 貴大が頭で合わせて、浦和が最初の決定機でゴールをこじ開けた。


「簡単に失点してしまうと相手も自信を持って守備をしてくる」とGK一森 純が懸念していた追う展開を強いられたG大阪。前線からの守備を微修正した浦和は攻撃の鋭さも徐々に見せ始める。


流れの悪さを見て取ったG大阪のダニエル ポヤトス監督は57分に山田 康太と美藤 倫を投入し、66分には岸本 武流と山下 諒也を送り出して攻勢に出るが、規律ある守備ブロックを崩せず、浦和ペースのまま推移していく。


76分、サミュエル グスタフソンに代えて原口、大久保に代えて前田 直輝を送り出し、69分の交代と合わせて4枚の交代カードで攻守にテコ入れした浦和は、自陣に押し込まれる時間が続くも、88分過ぎから一段と声量を増した「We are Reds」コールの後押しを受け、守備にほころびを見せなかった。


アディショナルタイムにG大阪の岸本が放ったループ気味の一撃もGK西川 周作が執念のセーブを見せて立ちはだかった。マチェイ スコルジャ監督の“再就任”初戦を“ウノゼロ”で勝ち切った浦和が最高のリスタートを切った。


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